人工産卵床のその後 (ブログより転載)
ウグイの人工産卵床を造成してから数週間が過ぎました。
ウグイは川床が汚れていたりすると、他の良い条件の場所で産卵したりして、私たちの思い通りにはいきません。
そこで、良い条件に近づけるために再耕耘を行います。
造成から産卵の確認までの再耕耘は毎年3〜4回行います。
もちろん、すぐに産卵が確認できれば、再耕耘は行いません。
今年の再耕耘は3回行いました。
この時期の利根川は、上流のダムにより水位の変動が大きく、定期的に巡回して産卵床の維持管理と産卵の確認を行います。
先日、5月21日に卵を確認できましたが、いつ産卵したのか分からないため、確認後、7日から2週間の間に孵化することを想定し、確認作業を行いました。
(ウグイは産卵してから孵化まで2週間かかると記述があります。)
5月28日午後、造成場所へ行き、無事孵化の確認をしました。
ウグイやオイカワに限らず、在来種や移入種の魚はその水域において、さまざまな生き物にとってとても重要で大切な役割を果たしています。
そのため、魚だけでなく、水生昆虫や植物も重要で、生物多様性を考え保全・増殖に努めてまいります。